ドバイには、今でこそ設備の整った大きな病院が複数ありますが、つい10年ほど前は健康診断ひとつにもロンドンに行かねば満足な診療が受けられなかったのです。中東全域でみると、こと医療に関してはまだまだ後進地域であると言えます。
そんな中、昨年末から妻が謎の胃痛に襲われており、ドバイ市内のAmerican Hospitalに通院しております。American Hospitalは、その名の通り米人・米国の大学卒の医師を集めたドバイ有数の高級病院。アル・カイーダ総帥、オサマ・ビン・ラディン氏もCIAと不仲になる以前に入院していた事がある有名病院です(ちなみにCIAの幹部が足繁く見舞いに通っていたそうな)。 ドバイ在住の日本人も、高度医療が必要と思われる症状や出産などについてはよく利用しています(というか、そのレベルで信頼できる病院はココ以外にはまだ無い)。 で、我が妻の症状ですが、年始に胃カメラを飲むも異常なし、ただ超音波検査で腎臓に影が見えるとのことで、急遽CT検査を受けることになりました。「恐らく腎臓に結石があり、胃痛はその影響だろう」との事。 コレは一大事ということで、本日は仕事を休んで妻の引率に。いつもは私の休業日である土曜日に診察を入れているのですが、今回は悠長な事を言っている場合ではありません。 結果... 幸い、臓器には異常無し。ひと安心...が、では胃痛の原因は?? 当面食事内容に気を付けながら様子を見ることになりました。慣れないドバイ暮らしから来るドバイ飽き飽き症候群だったりして?? 冗談はともかく、海外での通院は何がタイヘンって、医療英語がサッパリ分かりません。技術系英語なら大丈夫なんですがねぇ...コレは、毎回引率している私にも結構なストレスです。我が家では英語は基本、私の担当なのですが、こと通院中においては元看護師である妻の方が単語の理解度が高いですなぁ。 それと、今回の検診は当地で加入している保険が利いているので大丈夫でした(自己負担は総額5千円ほど)が、全額負担だったら検診だけで軽く30万円をオーバーしています。コレ、ドバイでは人口の大多数を占めるブルーカラー出稼ぎさんたちにはとても払える額ではありません。ドバイにも国民健康保険制度は存在しており、市中のローカル病院で簡単な医療を受ける分にはほぼ無料なのですが、American Hospitalのような高級病院は一般保険の対象外なんです。我が家の場合は、こういう場合に備えて会社が民間の保険に加入しているので大丈夫だったのですが、ドバイの会社が皆こうだというわけではなく...多くの場合、ある程度以上の規模の会社以外は、出稼ぎさんたちのために雇用主が懐を痛めてまでこの種の保険に入るケースは皆無に近いです。 もちろん、金の問題ではありませんが、海外では怪我・病気をしないに越したことはありませんね。家族揃って健康第一、です。 <追記> 私自身も、ドバイに赴任早々、食事中に銀歯が外れ、それを飲み込んでしまいました(涙)。義歯については民間の保険も全く利かず、また当地にはセラミック義歯しか存在しないため日本の保険も対象外で、結局自腹で12万円ほど払ってドバイで歯を作ってもらいましたよ。たかだか歯を入れるために帰国するわけにもいきませんから...
by enjoydubai
| 2008-02-06 03:41
| 日々の暮らし
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