サウジの文化イベント、ジェナドリアに行ってきた

どうも最近更新が滞り気味ですが、ネタは日々溜まっています。タイムリーではないですが、小出しに更新していこうと思います。

f0100050_520216.jpg3月初旬、久しぶりにサウジを訪問しました。
好きか嫌いかと聞かれれば間違いなく嫌いなサウジ...ですが、お仕事です。仕方ありませんね。今回の目的は色々ですが、その一つが年に一度、首都リヤド近郊で開催される文化イベントであるJinadriyah(ジェナドリア)の視察でございます。我が社も協賛しているローカルイベントなのですが、コレが本当に協賛するに値するイベントなのかを日本人の目で見極め、有益であれば来年以降の方向性を探るのが今回の使命です。

f0100050_6234961.jpg大都市リヤドから車で小1時間ほど走った、な~んもない砂漠の中でジェナドリアは開催されます。15日間の開催期間中延べ100万人が訪れるという、規模としてはかなり大きなイベントです。
しかし王族も訪れるイベントのため、軍&警察による厳しいセキュリティが実施されており、会場と外界が完全に遮断されているため、お祭り会場特有の楽しげな雰囲気は無く、なんか閑散とした感じが...他国のイベントとは雰囲気が全く違います。通門時には厳しいチェック。サウジのイベントはいつもそうですが、ピリピリした雰囲気が漂います。いつものように、入場パスなどあまり用を成さず、王族系の言葉添えを楯にネゴって入場。アラブ人を相手にする中で最も疲れる瞬間です。

f0100050_5345434.jpgこちら会場全景。開催中ですよ、コレ。本当にそんなにデカいイベントなのかしらん...
ちなみに今年は3月上旬でしたが、例年は2月。今年はアブドラ国王の都合が悪く延期されたのだとか。サウジのイベント運営は全てにおいてこんな感じで、だいたい開催時期の2週間くらい前まで待たないとスケジュールが決まらないんです。全てはアッラーのおぼし召し...王国なんでしょうがないです、ハイ。

f0100050_5405236.jpgところが、中に入ってみてビックリ。なんじゃ、この人出の多さは?
外から見えた建物は、実はそれぞれがサウジの各地域の文化を紹介するパビリオンでした。ジェナドリアの正体は、サウジの地方万博博覧会だったのです。
加えてこの日は女性の入場が家族帯同を条件に認められる「Family Day」でした。普段は見渡す限りヒゲ、ヒゲ、ヒゲです。ワタシも中東に3年住んでいて、こんな黒オバケばっかの光景を目の当たりにするのは初めてです。21世紀の現在でも厳格に「男女は席を同じくせず。同じ空間に居ること自体がダメ、ゼッタイ!!」なサウジ、本当は我々も女性の家族を帯同していないと入れないのですが、スポンサーとして特別に許可してもらってます。
ちなみに昨年までは「Ladies Day」として開催期間中1日のみ女性の入場を許可していましたが、今年からは「Family Day」として3日間に拡大されました。「どうだい、サウジでも女性解放が進んでるだろ?」我々の常識からすれば悪い冗談ですが、事実これはサウジでは今までになかった大盤振る舞いなんですヨ。会場には女性のアンケート調査員なんてのもいて(サウジでは今まではあり得なかった)、インタビューされてる間は宗教警察がイチャモンつけてくるんじゃないかとヒヤヒヤし、変な汗をかいちゃいましたヨ。(ちなみに同行していたカメラマンは会場の写真を撮ろうとして「女性にカメラを向けるな!」と軍人に一喝されました)

f0100050_550111.jpgさて、サウジのローカル文化を語る上では絶対に欠かせない存在、それはラクダさん。会場の至る所で大活躍です。グフヘェェ~(ラクダの鳴き声ってこんな感じ)

f0100050_5553812.jpg色んなところで、サウジの昔ながらの風景が再現されてます。
井戸から水を汲んでます。

f0100050_5573578.jpgコチラは粉を挽いてるところです。

f0100050_5592388.jpgコチラは国境警備隊の雄姿。もちろん現在では車やヘリですが、イメージ的には未だにコレが原点なんです。サウジ人=14世紀人が金持っちゃった姿、と言われる所以です。どれぐらいピンボケ感があるかと言えば、日本の警視庁の建物に甲冑や江戸時代の捕り物グッズがデカデカと展示されちゃうイメージですな。

その他、ラクダさんたちはあちこちで人を運んだり、子供向けのアトラクション扱いだったりと大活躍です。さんざん働かされて最後は食べられちゃったりもするし。


総括すると、このジェナドリア、確かにとってもデカいイベントです。集客力もあります。企業が金を出して協賛する価値は十分にあるといえます。

あくまで日本人であり、イベント企画運営にも参画する立場にある私個人としては、毎年開催する大規模イベントとしては「???」なのですヨ。この内容って、間違いなく「例年大差ない」んですワ。間違いなく。

でもね。
コレはサウジでは「アリ」なんです。彼らは刺激に飢えているんです。しかも、女性を含めた家族で行けるイベントなんてそうそう無いんです。
加えてサウジには、観光目的では入国できません。コレは純粋にサウジ人によるサウジ人のためのイベントなんです。サウジがサウジである限り、ジェナドリアはこのままの内容で100年でも200年でも続くのでしょう。
ちなみに私にとっては恐らく一生に一度のイベントでしょうから、結構楽しめました。という事をお伝えしておこうと思います。別の日に開催されたラクダ大レース(我が社がスポンサー)を見たかったなぁ。

なお、この後、想定外にサウジの現地会社の幹部に自宅に招待され、デーツ・激甘紅茶・マンディー(羊の丸ごと蒸し焼き)等々のサウジフルコース攻撃を受けました。想定していなかっただけに、コタえた...歓待してくれているのですから感謝せねばならないのですが、サウジローカルの食生活には3年経っても慣れません...
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by enjoydubai | 2009-03-21 06:16 | 都市の紹介


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