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まさに異国のサウジアラビア② 退屈との戦い

赴任当初に「3ヶ月に1回は訪問する」と約束したサウジ...ほぼ毎月来ています。今回は、メッカ最寄の街、ジェッダに来ています。今回の仕事は、来年出すモデルへのリクエスト集約と、国境警備隊の特殊車両への要望聴取です。

まさに異国のサウジアラビア② 退屈との戦い_f0100050_339022.jpgジェッダ空港は一応国際空港で、メッカ巡礼のイスラム教徒が集まる空港です。来週からラマダン(イスラム断食月)が始まることもあって、いつも以上に巡礼者が多く、空港は大混雑でした。着陸時、歓声を上げて「アッラー・アクバル!」(神は偉大なり!)を合唱するのは止してくれい。神頼みで着陸してるんじゃないんだってば。このシーズンは、メッカを目指して、一生に一度飛行機に乗るか乗らないか、って人たちもやってくるのだ。敬虔なイスラムの信者ほど、やれ「女性と男性は別れて座らないとダメだ」だの「家族は一緒に座るのだ」などとこだわる。そのため、乗り降りに異様に時間が掛かってしまい、結果飛行機はよく遅れる...郷に入っては郷に従えではあるのだが、正直仕事で移動するにはキツいシーズンだ。

まさに異国のサウジアラビア② 退屈との戦い_f0100050_3394378.jpgもともとジェッダ空港は、乗降客の数に対して施設が小さく、不愉快極まりない空港だというのに。ラマダンが明けて、巡礼月に入ったらどうなることやら...断食と巡礼の話は、次回紹介しますね。

まさに異国のサウジアラビア② 退屈との戦い_f0100050_3415839.jpgサウジに来ると、かなりの確率でやられてしまう私...という話は前回書きましたね。
まず、食事が合わない。食事のローカル色が強すぎて、かつ肉食中心なものだから、長く居ると胃腸がやられてしまうのだ。
まあまあ大丈夫な食事の代表例は、「AL BAIK」というフライドチキンの店。(ちなみに写真の右側は一般の入り口、左側は女性連れの場合の入り口。店の中も壁で完全に仕切られている。サウジでは、ココまでやるのだ...)

まさに異国のサウジアラビア② 退屈との戦い_f0100050_3484887.jpgココは、確かに美味い。もともとサウジの食品は自然志向なのもあるのだろう。ケンタッキーよりも美味いです。が、販売店の皆様、おごってもらえるのは嬉しい。しかし...「日本人はコレ好きだよね」って、毎度毎度、かつ大量に出すのは止せ。おじいちゃん・おばあちゃんの家に行くと必ずおはぎを食べさせられる子供の心境だ。

まさに異国のサウジアラビア② 退屈との戦い_f0100050_3425724.jpgかと言って、ホテルに帰ると本格的に食べるものが無いのもサウジの現実。今回は、ルームサービスでサンドイッチとサウジクーラー(通称、サウジシャンパン。気の抜けた、甘みの少ないリンゴサワーのような味、ノンアルコール)を頼み、夕食としました。わびしい...
ホテルの隣には、ショッピングモールがあるのですが...つまらん。華やかさの無い店構え、地味な品揃え、そして無音に近い静けさ。かつ、お祈りが始まると、客は通路に締め出され、全ての店が一旦閉まってしまいます。あぁサウジクオリティ。サウジ人が週末にドバイに遊びに行きたくなる気持ち、分かるなぁ。

まさに異国のサウジアラビア② 退屈との戦い_f0100050_3494834.jpgホテルでインターネットに繋いでみる。まあ予想通り規制の嵐ですが...あれ?いつも見ているペットサイト「コーギーBlog」も何故か規制に引っかかります。サウジの駐在員に聞くと、「政府批判、他宗教、エロ、ギャンブルは当然ダメだが、アクセス数が多くて皆が自由に意見交換しているサイトも引っかかる傾向がある」のだそうです。息苦しいなぁ。

まさに異国のサウジアラビア② 退屈との戦い_f0100050_3441883.jpgそしてジェッダの日は今日も暮れていく...わたしゃ、ココでは暮らして行けないよ...
(サウジの話は、まだまだ続きます)
by enjoydubai | 2006-09-19 23:19 | 都市の紹介


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